Q−9 ようりんの施用が有機物(稲わら等)の分解に効果があるといわれる理由をお知らせ下さい。

A コンバインの普及に伴ない、好むと好まざるにもかかわらず、水田への稲わらの還元が増加しています。特に、寒冷地では気象的制約で稲わらの土壌中における分解速度が遅く、水稲の初期生育抑制が大きく現われる場合もあります。そこで、土壌中の稲わらがなるべく早く分解するように、石灰窒素やようりん、けいカルなどを散布して、秋すき込みが進められています。

 稲わらが土壌中で分解するためには、微生物が必要です。分解に必要な微生物を増やすには、いろいろな条件が関係しますが、養分としての窒素の他に、りん酸、石灰(苦土)を加えた方が、土壌微生物の栄養と環境改善に役立つと考えられます。

 したがって、窒素と共にようりんを施用すれば、有機物(稲わら等)の分解に役立ち、増収にもつながります。

 図2は、稲わらに窒素、りん酸、石灰を加えたものです。窒素を加えただけでは、細菌はあまり増えておりません。これにりん酸を加えると、細菌が少しづつ増加し、さらに、石灰を加えると細菌がうんと増えていくことがわかります。