Q−7 ようりんを施用すると保肥力を増すといわれますが、どういうことですか?

A 土壌に施された肥料成分(アンモニア、カリ、石灰、苦土など)は、土壌に吸着されて保持されますが、その主役を演じているのが、粘土鉱物と腐植からなりたつ土壌コロイドです。この土壌コロイドのマイナス荷電数、すなわち、吸着しうる塩基の最大容量を塩基置換容量(陽イオン交換容量)という、土壌が作物養分を吸収保持する能力と深い関係があり、塩基置換容量の大きい土壌ほど肥料成分を多く吸着することができますので、保肥力の目安とされています。

 塩基置換容量(陽イオン交換容量)は、粘土鉱物と腐植の種類と量により異なり、モンモリロナイト、バミキュライトなどの2:1型粘土鉱物を含む土壌で大きく、粘土や腐植の少ない砂質の土壌では保肥力が小さいのが普通です。

 ようりんは、37meの置換容量をもっていますし、土壌に施用しますと、土壌の保肥力を高める性質をもっています。図1を見て下さい。これは、けいカル、過石との比較ですが、ようりん施用によって陽イオン交換容量が増大し、保肥性を与える性質に大きな差があることがわかります。