Q−6 ようりんは冷害に強いといわれていますが、どうしてですか?

A 水稲の冷害には、春先の低温で生育が停滞し早期の秋冷で登熟不良のまま終る遅延型冷害と、真夏に17℃以下の低温が現われ、不稔、登熟不良が発生し、収量低下の著しい障害型冷害の2種類があります。いずれの型においても、養分を充分に含んだ充実苗を、ようりん、けいカル、堆肥などで土づくりを行ったほ場に植付け、深水かんがいにより低温から保護し、追肥の時期と量を加減することにより、冷害を回避している事例が多く見られます。

 前述してありますように(本文のりん酸、けい酸の項を参照)、りん酸やけい酸は、低温になると著しく吸収が阻害されるといわれていますので、低温時ほど作土中のりん酸およびけい酸濃度を高めておく必要があります。

 ようりんは、りん酸、けい酸の他に石灰、苦土、微量要素を含み、特に、苦土の共存が、りん酸やけい酸の吸収を助長し、健全な稲体の形成に役立ちます。したがって、ようりんの施用は、初期生育を促進するとともに、耐冷性、いもち病抵抗性を増し、出穂を早め、稔実もよくなるわけです。