Q−3最近、ようりんのような塩基性の肥料よりも、水溶性・酸性のりん酸肥料の方が、肥効が優れていると聞きましたが、ようりんは使わない方がいいのでしょうか?

A 確かにご質問のような場合もあります。塩基の富化、土壌pHの上昇などにより、水溶性・酸性のりん酸肥料が望ましい場合です。施設園芸土壌などに比較的多く見受けられます。

 しかし、どんな場合でもすべてこうだというわけではありません。わが国の耕地には酸性の火山灰土壌が広く分布しており、併せて、わが国は世界有数の多雨国であり、この多量な降雨等により、土壌の中の苦土や石灰などの塩基類やけい酸などが流亡し、これ等の成分が慢性的に欠乏しやすい状況にあります。こういう土壌の生産性向上およびその維持には、ようりんが最適であることは今も昔も変りなく、また、ようりんを必要とする耕地が、このような事情から圧倒的に多いことも、以前と変わるところがありません。例えば、(財)肥料経済研究所が行ったアンケート調査によれば、調査対象農家の57%(昭和54年度)、62%(昭和55年度)がようりんを使っているという結果がでています。

 要は、ご自分の土壌を分析等により適正な診断をし、診断結果に相応した土壌改良を行うように心掛けることが肝心です。