Q−11 ようりんの原料としてフェロニッケル鉱滓を一部では使っているそうですが、その場合の肥効はどうですか?

A ようりんの原料は、りん酸と石灰を含むりん鉱石と、けい酸と苦土を含む例えば蛇紋岩です。地域によっては、苦土、けい酸含有物として蛇紋岩の代りに、カンラン岩、フェロニッケル鉱滓なども使われています。いずれの原料使用も、製品中のMgO/SiO2の重量比2:3になるように配合して、電気炉、平炉などの熔融炉で熔融し、各イオンが均一化され、急冷することによってガラス状物になるのは変りありません。

肥効についても、佐賀大学の栽培試験成績から、蛇紋岩ようりんとニッケルスラグようりんとの間に差がないことがわかります。(図3,表5)

 なお、日本肥糧検定協会の水稲、小麦によるりん酸、けい酸の吸収試験でも、生育、吸収量に差のないことが認められています。

 

表5 りん酸含量


  区    分
   P2O5% 燐 酸 吸
収量 mg
吸収量
指 数
 ワラ 籾
1.無 燐 酸 区
2.蛇紋岩ようりん区
3.ニッケルスラグ〃
0.114
0.175
0.176
0.676
0.801
0.797
 233.1
 371.1
 372.3
 63
100
100